実家じまいの費用は、自治体が公表している額から下から積める
公開: |運営: ubusuna works
この記事の結論
実家じまいの総額に公表された相場はありませんが、自分で運び出す場合の費用は自治体が公表しています。鹿児島市は清掃工場へ直接持ち込めば100キログラムまで無料、100キログラムを超えた分が10キログラムごとに70円。多摩市は10キログラムあたり250円の従量制です。同じ量でも市によって0円と数千円に分かれます。
誰向けか: 実家じまいの費用の見当をつけたい、家の所有者や相続人
- 自分の市の「持ち込み(自己搬入)」の手数料を調べる(収集より安いことが多い)
- 重量制か、大きさ制か、品目ごとの定額かを確かめる
- 業者に頼む部分と、自分で運ぶ部分を分けて見積もる
実家じまいで最も多く調べられているのは、この質問である。
「費用はいくらくらいが目安ですか」
検索するとすぐに「10万円〜50万円」のような幅が出てくる。 けれども、その数字の出どころはたいてい書かれていない。
出どころのある数字は別のところにある。自治体が公表している処理手数料である。 ここは自分で調べられるし、金額が決まっている。
同じ量でも、市によって0円と数千円に分かれる
家財を自分で清掃工場へ運び込む場合の手数料を、2つの市で比べる。
| 鹿児島市 | 多摩市 | |
|---|---|---|
| 100kg 持ち込み | 0円 | 2,500円 |
| 200kg 持ち込み | 700円 | 5,000円 |
| 決まり方 | 100kgまで無料、超過分は10kgごとに70円 | 10kgあたり250円の従量制 |
鹿児島市の原文はこうである。
100キログラム以下は無料 100キログラムを超えた分は、10キログラムごとに70円加算された手数料が必要
出典: 鹿児島市「粗大ごみの手数料を教えてほしい。」(2026年8月31日取得) https://www.city.kagoshima.lg.jp/faq-kurashi/seisojimusyo/q3.html
多摩市の原文はこうである。
処理手数料はこの表によらず、10キログラムあたり250円の従量制となります。
出典: 多摩市「粗大ごみ処理手数料」(2026年8月31日取得) https://www.city.tama.lg.jp/kurashi/gomi/sodai/1002128.html
軽トラック1台ぶんが、片方では無料で、もう片方では数千円になる。 実家がどこにあるかで前提が変わるので、相場という言い方があまり意味を持たない。
市の収集に出すと、決まり方そのものが変わる
多摩市は、市に収集してもらう場合は重量制ではない。
「3辺の和」と「重量」のどちらか大きい値を基準
として7段階(200円〜2,400円)になり、たとえば 3辺の和250cm・重量30kgのタンスは1,200円である。 同じタンスを自分で持ち込めば、30kgぶんで750円になる。
運ぶ手間を引き受けると安くなる、という関係がここに出ている。
品目ごとに定額の市もある
大阪市は品目ごとの一覧表で決めている。
| 品目 | 区分 | 手数料 |
|---|---|---|
| 仏壇 | 家具・寝具類 | 1,000円 |
| 鏡台 | 家具・寝具類 | 1,000円 |
出典: 大阪市「粗大ごみ処理手数料一覧表」(2026年8月31日取得) https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000384507.html
この表に神棚・仏具・人形は載っていない。 載っていない品目は金額が決まっていないという意味ではなく、 そのままでは判断できないので窓口に聞くことになる、という意味である (仏壇と神棚の扱いは別の記事にまとめた)。
積み上げられるのはここまで
自治体の公表額から計算できるのは、自分で分別し、自分で運ぶ場合の費用である。
業者に頼む部分——家財の搬出、分別、清掃、仏壇のお焚き上げの手配——には 公表された料金表が無い。当サイトは公表された実額に出典を付けられるものだけを 載せる方針なので、ここに相場は書かない。
代わりに、見積もりを比べるときに単位をそろえる材料を挙げる。
- 間取り(1R・1K / 2DK / 3LDK / 戸建て)で聞く。量ではなく間取りで答える業者が多い
- 見積もりが無料か、現地を見ずに概算を出せるか
- 追加料金が出る条件(想定より量が多かった場合、階段作業、駐車場所が遠い場合)
- 買取と相殺できるか(値の付くものがあれば費用が下がる)
- 自分で運ぶぶんを引いてもらえるか(上の表のとおり、運ぶ手間には金額がついている)
順番を間違えると、費用が増える
費用の話には順番が絡む。
相続の確認より先に家財を処分すると相続放棄に響き、 解体より先に家財を残すと解体費に上乗せされる。 どちらも「安くしよう」として動いた結果、高くつく形である。
家庭から出るごみを運べるのは、一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者か、 市区町村の委託を受けた業者である。当サイトは各市が公表している許可業者の名簿を 転記して掲載しており、44市・3,273社を収録している。
次に、依頼する範囲を決める
家財の整理と、建物の売却・解体は見積もりの対象が異なります。いま必要な工程から比較できます。